唐突ですが、ここで追加シェル【
Personifizierung】の小話をば。
作ろうと思ったきっかけは、連続でムサ君が人型だったら系トークをした事。試しに擬人化してみようと描いてみた結果、アホ毛で電波を受信するパーカー男子に。
ここではまだ作ってみようとは思ってなかったんです。が、何が起こったのかムサ君が人型だったら系トークを連続(台詞は違いますが)で6回もしたのです。これは作るしかないと思い立ってしまったわけなのですよ。
そして何パターンか考えた後、ほぼ現在の形に。ちゃっかり女装バージョンも考えてました。フードを脱いでいる=ディスクトップの外枠を外したというイメージ、コードは電源コード等、アームカバーはusbhubと言った感じでデザインしました。
一段落ついた所に第一の難関、表情決めです。失礼ながら辞書ファイルを覗かせていただき、各表情3つ程ずつ特徴的な台詞を表に→使われている時の雰囲気を簡単な一言に→表情を描いてみてそれを台詞と合わせて違和感がないかチェックという工程で決定しました。
因みに一番悩んだのはサーフェス17(ムサ君:小馬鹿にしたような表情)。馬鹿にしている時も使うのに哀愁を漂わせてみた時にも使うのはどんな表情かかなり悩みました。
次に線画ですが、下絵はSAIで描いています。ここで結構微調整が入りました。一番変わったのはムサ君の電源ボタンが胸から首元に移動した事でしょうか。
その後psdで書き出しコミスタで線画を描いて行きます。ベースとなる物を描いてコピペのち改変の繰り返しです。
お気づきの方もいらっしゃるかも知れませんが、この時点ではゴーグルをつけてます。実は色塗りもしたのですが、表情が解りにくくなるという理由で削除。
線画が完成したらいよいよ色塗り(SAIを使用)です。私のやり方だとフォルダとクリッピング機能を使いまくるのでレイヤ数が半端ない事に。その為、ムサ君はファイル一つで足りますがみずば君はファイルが三つ必要になります。
因みに色塗りは線画の外側を選択→選択範囲反転→線画レイヤの下に新規レイヤを作成して白で塗りつぶし(変な所が透過されないための対策)→色塗り用のフォルダを必要分作成し塗りつぶしたレイヤでクリッピング→フォルダ内に平均三つレイヤを作成して着色(ベース←クリッピング―エアブラシで影付け←クリッピング-マーカーで濃い影付け)を全ての線画毎にしています。
ムサ君のカラーリングですが、銀髪&白っぽい服はPC本体の色、金目はオリジナルの顔文字が黄色だからです。
色塗りが終わったら線画の色を変えます。オリジナルを保存後psdで保存→psdを開いて差分毎に統合(私の場合はフォルダ統合で済みます)→保存後フォトショに移動→各レイヤ:彩度を上げてガウスぼかし3px→保存してSAIでオリジナルとpsdを開き、psdのレイヤをオリジナルの対応する線画の上にコピペ→クリッピングして透明度を調整して色変え終了です。
オリジナルをpsdで保存→再び差分毎に統合→フォトショでサイズ縮小→SAIで微調整→背景レイヤを隠して差分毎にpng(透過有)で保存。これでやっとシェルのベースが出来ました。
その後、「
ふちどり」で透過処理→「
IrfanView」で表情差分を切り抜き→切り抜いた画像の透過部分を、他の差分との兼ね合いを見ながらSAIで塗りつぶし(選択塗りつぶしまたは2値ペン)指定→「
AzConvPNG」で画像のファイルサイズ軽減→各txtを編集(「
Coordin」で触り判定の座標調べ)→出来上がった物をフォルダごとゴーストのシェルフォルダに移動→作ったシェルに変更→サーフェスチェックで動作確認してtxtデータを編集→納得がいったらprofileフォルダを削除してからシェルファイルをゴーストにD&Dしてnarを作成で完成です。
私は【作ったシェルに変更】部分で挫折しかかりました。エラーが多すぎて表示できない(実際は英語)のポップアップが出て強制終了。色々試しまくった結果、原因は着せ替えの触り判定。旧仕様でシェルのスクリプトを書いたのが原因(旧仕様は着せ替えの触り判定に対応していない)だったようです。表情や着せ替えがズレて表示されるのは画像ファイルのタイトルが「surface0」「surface10」を少し変えた(「surface0x」など)だけの物を使用している場合に起きているバグ(本体はずれている自覚なしなのでエラー表示もされず)だと見つけるのにも一苦労しました。
そうして制作期間2カ月半をかけてやっとこさ作った【Personifizierung】。こんなのムサ君じゃない! こんなのイケメンじゃないじゃない! などと言われやしないかドキドキしながらの公開でしたが、皆様の温かいコメントに涙涙です。
因みに今回ムサ君の事ばかり話してますが、みずば君はみずば君でオリジナルのイメージを壊さないように注意しながらの作成。いつもと違う描き方や塗り方にチャレンジして今のようになりました。ので、【
Hallowe’en_Hallowe’en】でもみずば君シェルのベースはズボン以外変わってません。ムサ君は無理ですが、みずば君に限り画像をコピーしてスクリプトを改変すればどちらでも同じ着せ替えにすることも可能です。
長くなりましたがゴースト作者くもこ様、シェル作者のイチボシ様、そしてご使用頂いている方々に有難うの思いを込めて。
※いつもの描き方でみずば君を描いてみたら誰これになってしまいました。興味のある方は続きからどうぞ;
[4回]